富山県の土地を売った。

売れそうにないと、ほぼあきらめていた土地だ。

最初に依頼した不動産屋でははなかなか売れず苦しんだ。でも、じつは売れなくて良かったんだ。

なぜか?

売り出した価格が安かったから。だから売れなくてよかった。

売れなかった不動産屋から違う業者へ変えて、最後には2300万円で売れた。最初の不動産屋が付けた売値は1800万円だった。売れてたら220万円を損したことになる。

危なかった。

売却を依頼する不動産の選び方を間違えると、売れても損する場合がある。

これは富山県という場所に限った話ではない。

マンションでも土地でも、不動産が売れるかどうかは、売却を担当する不動産屋の手腕にかかってる。

もちろん売り出す不動産それぞれに個性があるから、売れにくい土地というのもある。僕の土地は売れにくい土地だったと思う。

でも、「できる」不動産屋は、土地が売れやすい適切な売却価格を設定し、土地の条件に合わせた宣伝を展開する。

だから売れる。

でも、特に田舎へ行くと、馴染みの不動産屋へ売却をお願いするという悪習がある。そのせいで、売る能力の高い不動産屋を自発的に選ぶことができない。

それで失敗する。実は僕も同じ。これで失敗した。

だから今回どうしても書いておきたかったんだ。

土地の売却を早く高く成功させたいなら、これから書いていく方法をぜひ実践してほしい。何も難しいことをさせようとしているわけではないよ。

実に簡単。むしろ都会の方では当たり前の土地の売り方なんだ。

ぜひ最後まで読んで、固定資産税を食うばかりの土地を早々に売却してほしい。

2300万円で売れた富山県の土地の「売れない」条件

最初に僕が売るのに苦しんだ土地を紹介しておく。条件的にあまり良くない売れそうにない土地だ。

こんな土地でも売れたんだんだから、以下を読んで、同じようにいま土地の売却に悩む人の希望になればいいな。

交通の便が悪かった。

駅から遠く離れていて、土地へのアクセスは車に限られる。

頑張って歩けば国道にぶち当たるけど、時間にすると大人でも20分位かかる。そこまで行ってやっとバスに乗れる。最寄りのバス停までが徒歩20分はさすがにキツイ。

田舎は車社会だから、移動はどうせ車になるといっても、高校生までは車に乗れない。通学に負担な場所にある土地はファミリー向けではないけど、広さが330坪あったその土地は、どちからというと家族世帯で住むための大きな家を建てる用だ。

土地のターゲットが立地に合っていないというわけ。

少しでも買い手に使いやすい広さにしようと、不動産屋には分筆を勧められた。土地の面積を分割して売却する方法だ。

でも、断った。

分筆で売ると、売却の度に買い主と契約手続きが起きる。土地の境界を決める切り方も工夫しなくちゃいけない。そして一番不安だったのは、中途半端に一部分の土地だけが売れ残ることだった。

売却の条件は、330坪を一括で売却すること。

一括売却は譲れなかった条件。

その売却条件のせいか、不動産屋が売れるだろうと見立てた売却価格ではぜんぜん購入希望者が現れなかった。

あまりに反応が薄いせいで、もうほとんど諦めかかってた。だって何ができる? 不動産屋を急かしても、何か工夫をしようという姿勢は伝わってこない。

売れない期間が長くなり、不動産屋の営業方法の全部にストレスが溜まっていった。

誤解してほしくないのはこれは悪口ではない。個人的だけど正直な口コミだ。不動産屋の会社名を挙げて悪評を広げ、評判を下げようというつもりはない。

そもそもこの不動産屋が全部の売り主に悪い結果を招くとも思ってない。

売りたい物件の売却条件と不動産屋の営業方法の相性も、売れるかどうかに影響する。今回の場合は特に、僕の土地と不動産屋の営業スタイルが合ってなかったんだ。

土地の売却は、普通の人にとって一生に一回あるかないかの大きなイベントだ。お金の面でも、これほど大きな金額を動かす経験はない。

だからこそ成功させなくちゃいけない。

地方にありがちな近所付き合いを商売と一緒くたにしたくない。売却を成功させるための過程は全部、ビジネスとして割り切って進めるべきだ。相性が悪い不動産屋といつまでも関係を保っておく必要はない。

この不動産屋は、「近所の不動産屋さん」という呼び名がふさわしかった。

土地の最寄りで昔ながらに営業を続けてきた。人柄は良かったけど、すごくのんびりした人で、商売っ気をあまり感じない。

売却のための値付けも根拠を聞いてみると、明確な回答が得られなかった。売出しが始まってからの宣伝方法は、よく言えば楽観的。

「普段通りチラシを巻いて、売り看板を立てておけば、そのうち買いたい人が現れるよ」。

こういうスタイル。

土地に限らず、マンションでも戸建てでも、不動産を売却するための宣伝として「チラシ」や「立て看板」は普通だ。

土地は意外に近所で売買しあうケースが多い。最寄りのエリアでチラシを巻けば、短期間に売却が決着することも珍しくない。

立て看板も同じ効果を期待できる。売却する土地に刺さる売出しの看板を見ると、土地を買ったあとの利用方法を直接イメージできる。通りかがった人が土地前で直接電話してくることが多い理由だ。

でも、僕の土地を宣伝する方法としては、チラシと看板は合わなかった。

近辺で、330坪の土地に需要がなかったんだ。

地域密着型の不動産屋は得意な地域だけを販売網としている。販売網は狭くても、深い人脈を持つ。売買を成立させやすいコネクションを抱えてる。

もしそのコネクション内に売り出した土地を欲しがっている人がいれば、即座に土地は売却できる。でも、コネクション内でうまく購入希望者を見つけられなかった場合は、人脈以外に販売網を持ってないため、長期戦になる。

時間をかけるだけでは売れない。販売網を広げる工夫が必要になる。

でも、僕の不動産屋は営業スタイルと宣伝方法を変えなかった。

近所でも、コネクションの中でも買ってくれる人を見つけるのが難しい場合、チラシや看板以外の方法で宣伝を広めなくちゃいけない。

どんな方法が思い浮かぶだろう?

簡単に浮かぶのが「ネット」を使った宣伝だ。

ちなみに僕はウェブ制作を本業にしてる。簡単に言うとホームページを作る仕事だ。

それだけにネットの集客力を信じてる。

近所に買い手が見つからない土地でも、極端なことをいえば、世界を探せば一人くらい買いたい人が見つかるんじゃないか。

ネット上には、全国的にアクセスが多い不動産の物件情報サイトがいくつもある。一日のうちに何人もが、ほしい土地やマンションの条件を打ち込み探してる。

そういうサイトに僕の土地を掲載する方法を提案してみた。

返事は否定的だった。そもそもその不動産屋はメールさえも使ってない人だったから。インターネット自体に苦手意識を持っていたんだろう。

連絡手段は会うか電話の人だった。田舎の近所づきあいが営業のベースなので、重要なことは会いにいって説明すればいいし、手続きに必要な書類は手渡しすればいい。

急用のときは、もちろん電話を使うけど、基本的には顔を見て接客する。その方針に文句を言うつもりはない。

僕の仕事を再び例に出せば、ホームページの制作現場でも会って打ち合わせを進めたいお客さんがいる。

当然、会いたい気持ちは理解できる。

ホームページの制作途中は難しい専門用語がたくさん出てくる。ホームページとして形にしていく過程をお互いが同じ場所で共有して確認できた方がわかりやすいし安心だ。

同じことが不動産屋とのやりとりにもいえる。さっきもいったけど、人生の中で最も大きなお金を動かす一大イベンドだ。親密に顔を合わせたやりとりの方が信頼できる。

でも、僕が住む場所は土地のある富山から遠く離れたんだ。

頻繁に会うことは物理的にできないし、電話も重要なことなら遠慮してもらう必要はないけど、日報程度のお知らせでいちいち電話がかかってくるのは、大切な土地のことだといっても煩わしいよ。

見積書やチラシのデザインが封書で送られてくることもあった。こんな重要な書類こそリアルタイムに確認したい。なぜこれは郵便なの? そんな疑問も沸いた。

不動産売却は可能な限り早期で決着できる方がいい。

維持費がかかるからだ。

土地にかかる固定資産税や土地の状態を保つための管理費。土地が売れない間はこうした費用が積みかさなる。

だからなるべく早く売らなくちゃいけない。

といっても投げ売りはだめだ。購入希望者との売却価格の交渉のような慎重に検討が必要なこともある。

でも、連絡手段に無駄な時間はかけるべきじゃないよね。効率的にやりとりして進めたかった。メールで進めたかったんだ。

つまりは、この不動産屋の営業方法の全部が僕の求めているスタイルとは噛み合わなかった。

正しい不動産屋の選び方

多分田舎に行くほど「馴染み」や「付き合い」のある不動産屋に物件の売却を依頼するケースは増えるだろう。

僕の場合もそうだった。

祖父母の時代に付き合いがあった不動産屋で、今も土地の近くに住む。親戚からの紹介で出会った不動産屋だ。

土地を売ることを決めたばかりの僕は本当に無知だった。不動産を早く高く売るための方法を何一つ知らず、一番最初に出会った不動産屋を何も疑わず試しもせず、売却の全てを任せた。

こんな無責任な丸投げをした僕にこそ、売却失敗の原因がある。

不動産会社を選ぶとき、本当は複数の会社を比較しなくちゃいけない。

これが紛れもなく、正しい不動産屋の選び方だ。

最初に土地がいくらで売れるかを査定してもらう。
そして、どんな宣伝方法で土地を売却するつもりなのか提案してもらう。

査定額と宣伝方法を比較して、複数の不動産会社からベストなところを選ぶ。

単に査定額の高い不動産屋を選ぶのもダメだ。わざと売れそうにない高値を付けて、契約を取ろうとする悪徳業者もいる。

相場より高値で売り出しても売れないから、結局値下げをする。

だから、不動産屋を選ぶときは、査定額の根拠もしっかり確かめなくちゃいけない。

査定額の根拠は、たいていが不動産屋の過去の実績に基づく。根拠を聞けば、今までの営業でどんなタイプの不動産を売ることが得意だったのかが分かるんだ。

マンションの売却が得意な不動産屋。
戸建ての売却が得意な不動産屋。
不動産を買取して形を変えて転売するのが得意な不動産屋。

そして今回の僕が選ぶべきだった「土地を売るのが得意」な不動産屋がいる。

土地を売るのが得意な不動産屋を選んで、どんな宣伝方法を展開して売却を成功させるか、その売却プランを確かめる。具体的なプランを描けるほど、やり手の不動産屋だ。

田舎特有のしがらみが、馴染みの不動産屋を無視することを難しくさせるかもしれない。

でも大切なのは「土地を売り切る」ことだよね。そのためには、変な情に流されちゃいけない。

複数の不動産業者で査定額を相見積もりして、冷静に一番売ってくれる可能性の高い不動産屋を選ぶんだ。

複数の業者を比較するのに僕は下のサービスを使った。

査定額に220万円もの差がついた。不動産査定の一括サービス

一度の無料申し込みで、いくつかの会社から土地の査定額と売り方の提案をもらえる。

何社も不動産屋を回る必要はない。なんなら今すぐにでも5分なれば見積もりを申し込める。

いくらで土地が売れて、どんな方法で土地を売って行くのかがわかるんだ。

僕の場合は、最初に失敗した不動産屋よりも220万円も高い査定額が付いた。その査定額のまま売却が終わり、売値は2300万円だった。

最初は本当に売ること自体を諦めそうになってたから、2300万円なんて高値で売れることが信じられなかった。

不動産屋と購入希望者と一緒に銀行の特別な応接室で、2300万円の決算が終わる瞬間をドキドキしながら待ってたあの光景をいまも鮮明に覚えてる。

すでに売却に取り掛かっていても査定は何社に依頼しても問題ない。

他の業者へ依頼すればいくらで、どんな方法で売ってくれるのかを知っておくことに、損はあるだろうか。

今、媒介契約中の不動産業者の対応や営業方法に納得いってない人にもぜひおすすめしたい。査定は気軽に無料でできる。

もう一度そのサイトのリンクを張っておくから、ぜひ試してみて。

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