相続した土地を売却しようかどうか悩んでるとき、一番知りたかったのは、その土地の相場だった。

富山県の田舎にあった土地だったから貸す相手はいない。賃貸料は期待できない。駐車場やマンション経営とか有効活用できる方法も見つからず、売るしかないって感じだったんだけど、「いったい、いくらで売れるんだろう? 売って損するのは嫌だなあ」とずっと漠然と思ってた。

所有してる期間が長くて、だいぶ固定資産税で損したし、3年以内に売却したら安くなる税金の制度も利用できなかった。後悔してる。

富山県の土地があるところは、住んでる場所でもなかったし、そのあたりの土地の相場なんてわからない。土地の売却は初めての経験だから、そもそも土地の相場の調べ方がわからなかったんだ。

こうして振り返ってみると、土地を売却するための最初の一歩は、その土地の相場を調べることだなと思う。

土地の相場を知らないまま、安く売り出すと投げ売りのリスクがあるし、逆に高く売値を設定すると、いつまでも売れない地獄が続く。つまりは、土地の売却を成功させるには、「適切な売り出し価格」を見つけるに他ならない。

それには、「土地相場の調べ方」が重要になるんだ。

最新情報! 少しでも不動産を高く売る「賢い方法」とは?

ハーリーハーリー

僕も以下の方法で土地を売った。最初に売り出した値段より230万円高い2310万円で売れた。

不動産の賢い売り方とは?

土地を早く売りたいけど、安売りはイヤ

僕の場合は、売りたいのが相続した土地だった。もちろん高く売って儲けたいという気持ちもあったけど、代々引き継いできた土地を売るということに後ろめたさもあったんだ。

本当は売らずに所有し続けることができればよかったんだろうけど、その土地に住む予定はなかったし、固定資産税も負担だった。だから売るには売るんだけど、安く売るのは絶対に避けたかった。バーゲンセールはご先祖様に顔向けできない。

相続した土地は、所有しているだけで固定資産税が毎年課税される。この無駄な出費となる固定資産税が嫌で、相続した土地を「はやく始末したい!」という人は多いと思う。

でも一方で、「もっと高く売れるのに安売りして損をしたくない」→「価格を高く設定して売れ残るのも困る」→「満足できる土地の適正価格がわからない」という悩みの連鎖を抱えてしまってる人もいるだろう。

少しでも高く売却するための不動産会社の選び方

土地の相場を知るための「頼れる情報」がなくて苦労した

今となっては、相続した土地をうまく売却できたけど、初めは、机上査定と訪問査定という査定方法の違いや、査定に影響する要因のことも何も知らなかった。

机上査定は、物件を実際に見ることなくだいたいの売値を求める簡易的な査定方法。

訪問査定は、現地をリアルに訪問し周辺環境、物件状態を細かくチェックして売値を決める査定方法だ。

査定に影響する代表的な要因を挙げてみる。

土地の形。形が悪くて建物を建築しにくかったり、別の用途でも使いにくそうな計上だと査定額は安くなる。隣に高い建物があり、日当たりが悪ければ、これまた安くなるし、墓地の隣や頭上に高圧電線が通ってる土地なんかも、査定は安くなってしまう。

僕の土地は、広すぎることが問題だった。330坪。形は悪くなかったけど、330坪の土地を買って何に使うのか。普通に家を建てるには広すぎる。

そうかといって、バラ売りは残った土地が売れなくなるリスクがあるので避けたかった。条件として330坪を一括で買ってくれる買い主を探すことになる。売却までの顛末はまた別の記事で書こう。

住む場所からかなり離れた田舎にある富山県の土地を相続した。富山県の土地勘なんてなくて、その地域の相場はまったくわからない。ネットで検索してみても土地を売る値段について信頼できる情報はなかった。

土地がある近所の不動産会社を直接訪ねて査定してもらう手段も考えたけど、しつこい売り込みにあうのが怖くて結局問い合わせができなかった。

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具体的に土地の相場を調査する方法

いくらで売れるのかなあと、想像だけを張り巡らせても実際の売値はわからない。具体的に知るには、具体的な行動へ移すしかないのだ。ウダウダと悩んでいたけど、実際に相場を調査する方法は簡単だった、

土地総合情報システム

土地総合情報システムは、国土交通省が運営しているサービスでここにある。実際に不動産取引した当事者にアンケートを実施し、そのアンケート結果から収集したデータを公表してる。

特徴的なのは「データが細かい」。取引された売買額のほかに、取引された地域、駅までの近さ、土地の広さなど細かい情報から検索することができる。自分の所有している土地と似ているデータを調べれば、だいたいの相場がわかる。目安を知るのに最適。

不動産査定一括サイト

不動産査定サイトは、不動産会社に足を運ばなくてもサイトに情報を入力するたけで査定してくれるサービスのこと。

査定を依頼すると、営業の電話がかかってくるけど、単に相場が知りたかっただけだとかわせばいい。よくわからない小さな個人の不動産屋へ査定を依頼すると、切羽詰まった営業に攻めたてられる不安があるけど、大手なら他にお客さんはたくさんいるはずだから、断りが効きやすい。

一括査定の場合、地方の土地だと査定してくれる不動産会社が限られてくるらしいけど、僕の富山県の土地でも大丈夫だったから、田舎すぎると遠慮せずにまずは試してみるといい。

何より、だいたいそのへんの土地がいくらで売れるのかを知っておくことが重要。知らずに適当に売り出し価格を決めると、本当は売れるはずの値段で売れなかった、売れないまま固定資産税を払い続けるという失敗を招く。

僕は下の査定サービスを利用した。一括で複数の査定額が提案してもらえるし、査定額の根拠や売却を成功させるための作戦を不動産屋ごとに聞けるので、任せるのにベストな不動産会社をしっかり比較した上で見つけられる。

ちなみに一括で集めた査定。高い査定と安い査定の差はなんと230万円もあった。もちろん230万円の方の不動産屋へ依頼したよ。もしひとつの不動産会社にしか査定の依頼をしてなくて、230万円安い方の査定しか出ていなかったとしたら、そう230万円も損したことになる。

230万円の差がつくことも。土地の査定は一括で売値を比較できるこのサイトがおすすめ。

不動産会社へ直接行って査定を依頼する

不動産会社に足を運んで相場を教えてもらう方法。

僕の土地は当時住んでいない富山県にあった。土地の近所の不動産屋には、電車を乗り継いで行かなくちゃいけない。めんどくさいし、電車賃も結構かかるのでこの方法は断念した。

直接不動産屋へ行って査定を依頼すると、ホームページやサイトの査定とは違って訪問査定してもらえるので金額に正確性があがるらしいのだけど、わざわざ訪問してもらうことに断りにくくさせられるから、それも理由に止めた。

本気で売りたいときは、売却する土地近辺の不動産屋の方が地元の人脈や営業経路を活かして、スムーズに売却まで至りやすい地元の不動産屋へ依頼したほうがいいという噂を聞いた。

実際僕も一括査定で相場を知ったあと、売却を任せたのは土地のある地元の不動産屋だった。けど、不動産会社によって査定額は変わってくるので、直接査定を依頼しに行く場合も複数の不動産屋を訪れることを勧める。

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もっと気軽に土地の相場を調べてみよう

土地の売却相場は早めに知っておいたほうがいい。売却後の利益に課税される税金の計算もできるし、固定資産税のことも考えて適切な売却期間も検討できる。

言い換えれば、相場を知ることが土地売却の第一歩だ。いくらで売れるのかが分からなければ話にならない。「安売りしすぎて損をした」、「高く売ろうとしすぎて売れ残った」。こんな失敗は相場を知らずに売り出すからだ。

信頼できる不動産屋を見つけるにしても、査定を任せて、査定額の根拠と売り出しのための戦略を説明してもらわなければ比較できない。

あの土地、いくらで売れるのかなあとぼんやり考えてる間に、査定を依頼しちゃおう。明日には相場が分かるから。

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