MM2Hビザの仮承認を通過したら、マレーシアで本申請の準備が必要だ。

セキュリティボンドはそのうちの一つ。

専用の用紙にいくつか記入欄があるが、難しい英単語が並び何を記入したらいいのかよくわからない。

実は難しく考える必要はないんだ。

記入例を見ながら同じように用紙を埋めてから、スタンピングオフィスへ行ってハンコを押してもらえばいいだけ。

記入例とスタンピングオフィスの場所はこの記事に載せておくから安心して。

そもそもセキュリティボンドってなに?

Security Bond は、日本語にすると、保証状? 保証証券? という感じなのかな。

要は、保証人を立ててMM2Hビザ申請者が何者かを宣誓するための書類だ。

最初は、このセキュリティボンドの用紙に書かれた英語の意味がぜんぜん理解できなかった。

15年前のイギリス生活で覚えた英語は、語学学校で教育される品の良い英語とは全然違って、ヨーロッパ各国から働きにきていたバイト仲間から吸収した、言ってみればストリート英語。

こうした公の書類にあるような英語は本当に苦手なんだ。

だから、実は今もなおセキュリティボンドの意味を誤解してるかもしれない。もし謝りに気づいたら、遠慮なく指摘してほしい。記事の内容も訂正するので。

MM2Hビザ本申請の前に必要な手続き

MM2Hビザの取得の道のりは前半後半の二部制だ。

前半は日本で申請書類を用意する。移民局へ送って、審査を通過すると仮承認合格の手紙がもらえる。その手紙を仮承認レターと呼ぼう。

後半は、その仮承認レターを持って以下の手続きをする。

  • 預託金の定期預金
  • 健康診断
  • 医療保険の加入
  • セキュリティボンド用紙へのスタンプ

4つの手続きが完了すれば、本申請のために移民局へ行ける。ひとつずつ条件をクリアしていく過程はRPGみたい。じっさいは大変でストレスばかりが溜まるけど。

セキュリティボンドは、本申請の前に必要な手続きの中では難度が低い。預託金の定期預金なんて、疲れ果てて泣いたよ。事の顛末は以下の記事に記しておいた。

マレーシアの銀行口座開設のまとめ。MM2Hの定期はCIMBが正解

セキュリティボンドに関してやるべきことは、本当に単純。冒頭にも書いたように、自分と保証人が手書きで用紙を埋めたあと、スタンプをもらうだけだ。

それなのにこんなに意味不明なのは、仮承認レターと一緒に届く、本申請の説明書に、セキュリティボンド用紙の使い方がほぼほぼ書かれていないからだろう。

セキュリティボンド用紙の記入例

セキュリティボンド用紙の記入例

書き方の参考にしてほしい。赤が申請者本人が書くところで、青は保証人に書いてもらう。

ちなみにWitnessは証人と訳されることもある。証人、保証人、どちらを使っても差し支えはないだろう。

個人申請だと保証人がいない問題

保証人の欄が一番の悩みどころになるだろう。

MM2Hビザの申請を業者へ依頼してる場合は、業者が保証人になってくれる。

でも個人申請だとそうはいかない。誰を保証人にしたらいいんだろうと疑問を抱くのは仕方ないよね。

答えをもう言っちゃうと、誰でもいいんだ、保証人なんて。

僕は生活を共にするパートナーに署名してもらったよ。NRIC番号とかいう、マレーシア人が国からもらう番号にはパスポート番号を書いて、住所にはその時期一緒に暮らしてたコンドミニアムの住所を入れておいた。もう住んでない。

それで全くお咎めなし。

ハンコはどこで押してもらえるの?

記入したセキュリティボンド用紙へのハンコは、スタンピングオフィスで押してくれる。

僕が行ったのはここ。税務署が入ってる建物らしくて、外観はすごく立派だったけど、スタンピングオフィスは古かったね。

この LHDN Kuala Lumpur Bandar Branch の中にあるスタンピングオフィスは、ぜんぜん混雑なんてしてなくて、到着後5分でスタンプをゲットできた。

他にもスタンプオフィスがあるらしいけど、ここはいつも暇そうだからおすすめ。他のところだと待つこともあるらしいよ。

LHDN Kuala Lumpur Bandar Branch アクセス

スタンピングオフィスまでの道のりを、これから向かう人のために残しておく。

交通手段は絶対にUberを勧める。Uberなら、先に乗り降りする場所を決められる。料金も先に決まる。クレジットカード払いの明瞭会計でぼったくりは絶対ない。

クアラルンプールほどタクシーに消耗させられるところはないよ。メーターをごまかされたり、乗る前の値段交渉も嫌だ。

Uberで LHDN Kuala Lumpur Bandar Branch に到着。立派な門構えだ。建物自体も巨大で誇らしげにそびえ立ってる。

LHDN Kuala Lumpur Bandar Branch

エレベーターで3階へ。降りたところがスタンピングオフィスだよ。

スタンピングオフィス入り口

スタンピングオフィスに入ると少し戸惑う。受付の窓口がたくさんあるから。

スタンピングオフィスの中

窓口の向こうの係員にセキュリティボンドのことを話すと、PDS1フォームという用紙への記入を指示された。ちゃんと紙に書いてくれたよ。

係員の手書きの指示

ここにPDS1フォームがある。

PDS1フォーム

全部マレー語で書かれてる。焦るよね。

PSD1フォーム

書き方を係員に聞けば優しく教えてくれると思うけど、遠慮がちな人もいるだろうから見本を載せとく。

セキュリティボンド PDS1フォーム記入例

  1. スタンピングオフィスの名称:LHDN Kuala Lumpur Bandar Branch
  2. 現住所(日本でも可)
  3. 上から順番に名前、パスポート番号、電話番号
  4. 名前
  5. JABATAN IMIGRESEN MALAYSIA
  6. SECURITY BOND
  7. 日付

ちなみにPDS1用紙は以下でダウンロードできるから事前に書いておくのも良い手。

PDS1_Pin2011.pdf

書けたらチケットマシーンの「SETEM HASIL & TAKSIRAN」のボタンを押そう。意味は考えなくていい。押せばいいんだ。

チケットマシーン

出てきた番号。

番号

すぐに呼ばれるので、スタンプを押してもらうために窓口へ向かう。

窓口へ行く

こうしてスタンプが押されたセキュリティボンドの用紙は、本申請に必要だ。なくさないように保管しておくこと。