クアラルンプール観光は、海外旅行初心者にとっても危険が少なく楽しみやすい。

スリやひったくりに注意しておけば、殺人や強盗みたいな身に危険が及ぶ犯罪に遭う危険はあまりない。中華系、インド系の訛りはあっても英語圏だから、ボディジェスチャーを混ぜれば意思が伝わらないということも少ない。

ただ行くべき観光名所がめちゃくちゃに多いんだよね。

全部の観光地を回りつくそうとすると、短い観光旅行だと時間が足りない。

そこで僕の提案だ。

旅行前に、観光したい場所をリストアップして、一日、ひとつかふたつの観光名所だけに絞ってみよう。

なんて言わない。

どうせ、クアラルンプール旅行を間近に控えわくわくどきどきしている人には聞いてもらえないから。やっと取れた短い休みだ。回りきれるだけ回りたいはず。その気持ちは僕だってよくわかる。

だから、観光名所を徹底的に効率よく、しかも、安全に回れる方法を教える。

ぜひ、僕の提案する方法で、思う存分クアラルンプールをむさぼり尽くして欲しい。

これだけある、マレーシアはクアラルンプールの観光名所

いまざっと頭に思いつくだけでこれだけある。旅行前にネットやガイドブックを調べていたら、もっと行きたいところは増えるだろう。

  • ペトロナスツインタワー
  • KLCCパーク
  • イスラム美術館
  • ジャラン・アローの屋台
  • ブキビンタン周辺のショッピングエリア
  • バード・パーク
  • KLタワー
  • マレーシア国立モスク
  • チャイナタウン

クアラルンプールから郊外へ行けば、バトゥ洞窟。もっと行けばマラッカ。盛りだくさんに訪れるべき場所がある。

でも特に日本は働く人の休みに厳しい国だ。フランス人みたいに3ヶ月をバケーションで過ごすなんて夢のまた夢。有給と祝日をうまく組み合わしても、せいぜい1週間が限界だ。

長くて1週間の休み。その間の全部をマレーシアで堪能できれば最高だけど、実際は、3泊4日、4泊5日くらいの旅行になることが多いだろう。2泊3日の弾丸旅行も珍しくない。

クアラルンプールまで日本からだと約8時間だ。行きと帰りはほぼほぼ移動で終わるとして、観光にまるごと使える日数は2〜3日くらい。

この日数で全部の観光名所を回ろうとするのは、言葉は悪いが自殺行為だ。観光名所だけでなく、評判の良いレストランやローカルフードを堪能できる屋台にも寄らなくちゃいけない。全部を行こうとすると、ただ疲れるだけで終わるだろう。

そこで、クアラルンプールの各地を制覇するための裏技を言おう。

それは「ネット利用」なんだ。

観光の途中にネットをちょいちょい使うだけで、旅行のしやすさは劇的に改善する。

なにを、そんなあたりまえのことを大げさに言ってるんだ?

本当に効果的だから仕方ない。移住ビザを持つ僕は、クアラルンプールにも住んでいた。ブキビンタンやKLCCのような観光地へ行くと、いまでもガイドブックを手にもつ日本人旅行者をたくさん見るよ。なんでスマホを使わないんだろうと思う。

外国で自由にネットが使えるわけがない?

クアラルンプールでも料金を気にせずネットへ簡単に接続できる方法がある。

その詳細はもう少しあとで詳しく説明するから、クアラルンプールでネットに接続できたらどんなことが叶うのかを聞いて欲しい。

旅行に慣れた人にとっては、当然のテクニックだけあって実用的だ。全部の観光名所を巡りたいなんていう欲張りな海外旅行初心者ほど、おすすめの方法だよ。

ネットがあれば、道に迷わず早く安全に目的地へ到着できる

無計画に作られたとしか思えないクアラルンプールの道はめちゃくちゃ入り組んでる。

でこぼこと深い穴のある歩道も普通で、歩くのに超危険。旅行中はよく歩く。歩き疲れた足だとふらっと蹴つまずいて転んでしまうこともあるだろう。

クアラルンプールの治安。バンコクやマニラみたいな東南アジアの他の都市よりは、安全だと言われてるけど、スリやひったくりは多いよ。

道を間違えて、人通りの少ない細い裏道に迷い込んでしまう失敗もある。特に暗い夜だと、身の危険を覚えて緊張感が高まる。

こうした迷子や交通事故、そして犯罪のリスクを解決できるのが「Googleマップ」なんだよ。

スマホでグーグルマップを開けば、今いる位置だけでなく体を向ける方角までもリアルタイムにわかるんだ。

観光名所の名前で検索すれば、電車、バス、徒歩、それぞれを使った場合の行き方と移動時間を教えてくれる。

複数の観光名所を巡っている途中、急に予定を変えて別の場所へ行かなくちゃいけなくなることもある。先の尋ねた新モスクがあまりに興味深くて長居してしまったせいで、晩御飯の時間が迫ってきてしまったからだ。

そういうとき現在地からどこの場所が近くて、どんなアクセスの手段で行けるのかわかれば、事前に立てたプランに固執せず、近場で行きやすい場所へ向かうという選択肢が選べる。

グーグルマップはつまり、道に迷わない、目的地に早くたどり着ける、身の安全を守る。それらに加えて、旅行計画の選択肢も広げてくれるわけだ。

まさに使わなくちゃ損、Googleマップ万歳。

クアラルンプールではタクシーに乗るな

なにを言ってるんだとおもうよね。でも本当にタクシーは乗っちゃダメ。

クアラルンプールのタクシーについては、悪い評判しかない。

まず態度が悪い。英語が苦手だと場所がなかなか伝わらないこともあるだろう。コミュニケーションの悪さにあからさまに不機嫌になる運転手。だるそうに無視する運転手。反応は様々だけど、とにかく乗せてほしい側としては傷つく。

日本並みのサービスは期待してないよ。ただ、人が人と接するときに最低限する対応っていうものがあるよね。人種も違って、客と運転手という立場も違うけど、同じ人間として最低限相手をリスペクトするのは普通だと思う。

乗る前の料金交渉もだるい。ぼったくりたいもんだから、メーターを回したくないんだ。交渉の苦手な日本人はいい鴨だ。

たとえメーターを回してくれても、そのメーターが改造されてる場合もあるっていうんだから、巧妙だ。改造メーターに気づいても、運転手にクレームするのは、気質の荒そうなタクシー仲間がそこらじゅうに走るクアラルンプールではかなり勇気がいる。

だから「Uber」を使おう。

Uberは送迎車を呼べるサービスだ。スマホで、行きたいところへ送ってくれる車を手配できる。

車の運転手は一般のマレーシア人。自家用車を使って空いた時間でお小遣いを稼ぐために、ドライバーをやってる。自分で車を買えるくらいだから、一応経済的にはしっかりしてて人柄も良い。

乗車場所と降りる場所は乗る前にアプリで決める。そのとき運賃もわかる。運賃の精算は、目的地で車から降りた時に自動でクレジットカードカード払いになる。運転手とお金のやり取りはない。タクシーみたいに交渉はいらない、明瞭会計で超安心。

クアラルンプールの交通の便はあまり良くない。下手に電車やバスに頼ろうとすると無駄に時間を消費する。

友達や家族と一緒の旅行なら、電車やバスを使っても合計すると、Uber一回分くらいのお金になる。旅行中の交通費は意外とかかるけど、Uberを使えばうまく節約しながらスピーディーな移動ができるよ。

僕はマレーシア空港(Klia、Klia2)へ到着後、ホテルへ向かうところからすでにUberを使う。帰国のときも同じ。クアラルンプール市内から空港までUber。

Kliaから市内までKLIAエキスプレスがあるけど、電車を下りてホテルまでタクシーで移動するなら、最初からUberに乗っておいたほうが、行き方にも迷わないし料金もお得だ。

Uberのことは、本当に覚えておいたほうがいい。

海外旅行の口コミサイトもスマホで使える

お客さんが好き勝手に口コミを投稿できるサイトは、日本だと食べログが有名だね。

食べログと同じで、世界中の観光名所、レストラン、ホテルの評判を確かめられるのがトリップアドバイザー。旅行者の書き込みが多いから、本当の現地人とは評価が違うところも多いけど、要所だけを厳選して回りたい場合はかなり役立つ。

GPSを察知して今いる場所から近くの観光地やレストランを探せるところが、重宝する。ここから1km以内でおいしいバクテーを食べられるレストラン、というように条件を細かくしていすることもできるからね。

トリップアドバイザーは、スマホアプリもある。旅行中にもっとも利用するアプリの一つだ。

クアラルンプールのネット環境、スマホでネットへ接続する方法

これだけのメリットを得られるわけだから、クアラルンプールでのネット利用は絶対に使おう。

でも、普通にスマホを持っていって、クアラルンプール市内でネットに接続すると、めちゃくちゃ高い接続料金が請求される。海外ローミング料というやつだ。

そこで安く使う方法を3つ教えるよ。マレーシアで低価格にネット利用するための裏技だ。

野良Wi-Fiは無料だけど遅いし危ないからおすすめできない

街中を歩いているとき、たまたまスマホを開くと無料で利用できるWi-Fiに気づくことがあるよね。このタイプのWi-Fiを野良Wi-Fiと呼ぶんだ。

野良Wi-Fiを見つけると、なんて幸運なんだと思うけど、実際接続してみると、利用者が多いのか、接続が遅すぎて使い物にならいない事のほうが多い。クアラルンプールなんかは、その典型だ。

それに野良Wi-Fiは、セキュリティの面でもリスクがある。ウイルスを感染させられたり、通信を盗聴されたり、果ては大切な個人情報を引っこ抜かれるということもある。

遅いし危ないしで、一応説明はしたけど僕は一切野良Wi-Fiを使わない。

現地ローカルのSIMカードは安いけど要設定&日本からの電話に出られない

SIMカードは、スマホの中に差し込むカードで、これがあるおかげで電話もネット接続もできてる

そんなの差し込んだ記憶はないという人もいるだろう。でも実際にスマホの中に入ってるんだ。購入時に携帯ショップの店員が入れてくれただけで。

そのSIMカードを現地で購入して挿し替えると、現地価格でネットに接続できる。速さも4Gであることが多く、快適。自分の回線なのでセキュリティも安心だ。

でも、問題は設定方法。ただSIMカードを挿し替えるだけですぐにネットへ接続できる場合もあるけど、スマホの機種によっては細かな設定が必要。あまり詳しくない人には手こずる。

SIMカードを買える場所はクアラルンプールの空港にある。でも待ってる人が多いときがあるんだよね。特に時間の限られた短期旅行者にとっては、さっさと空港を出たいだろうから、SIMカード購入のために並ぶ時間は無駄に感じるかもしれないね。

あと、SIMカードを現地のものへ交換すると、日本の電話番号への電話を取れなくなることにも注意だ。休み中でも仕事や家族からの急用に応答できないのは不安だろう。

そういうわけで、もし滞在期間が1週間を超えない旅行の場合は、SIMカードよりも日本でレンタルできるポケットWi-Fiを勧める。

レンタル ポケットWi-Fiは1週間以内の旅行ならベストチョイス

日本からマレーシアでネットに接続できる機器をレンタルしてくるという方法だ。

マレーシア向けのポケットWi-Fiはこれ。予約しておけば、出国前の空港で受け取れる。

SIMカードを現地で買う必要はなく、マレーシア空港に降り立つとすぐにネットへ接続できるのはすごく便利だよ。

クアラルンプールから空港までのアクセス方法を調べられるし、Uberを呼ぶこともできる。

接続料は、現地のSIMカードよりも若干高くなるのは残念だけど、何より早く安全に観光地を巡る方法が使えるわけだから、逆に言えば、Wi-Fiをケチるほうが、せっかくの旅行の楽しみを半減させる損を生む。

ひとつだけ注意すると、歩きスマホは日本以上に危ない。スマホの画面に集中して歩いていると、転んだり、交通事故に遭ったり、いろいろな危険がある。ひったくりのターゲットにもなりやすい。だから、必ず立ち止まって身の安全を確保してからスマホをいじろう。

それだけ守れば、行きたい観光地を素早く巡り、口コミの評価の高いレストランを楽に見つけられる方法を得られる。ぜひクアラルンプール旅行を楽しんでね。